2020年4月23日木曜日

一人2馬力ボート釣りの時に落水した場合・・・・(その3)

インフレータブルボート(FRPを除く。)は、自重が軽いため、風に弱く、潮にも流されます。

サーフボードが流されていかないように、サーファーは、足とボードに流れ止めコードを付けます。
スキーも流れ止めのベルトを付けていた時代もありました。

小型船舶やヨットのクルーザーでは、自動操縦装置が取り付けられており、操縦者が落水しても遠隔で操作できる設備もあります。

2馬力のインフレータブルボートは、実にシンプルであり、装備もありません。

操縦者が落水すると、キルスイッチにより、即エンジンが停止し、ボートの暴走を防ぎますが、インフレータブルボートの場合、ボート本体が風に流されるとライフジャケットを着たまま泳いでは、とても追いつけません。

そこで、流れ止めをキルスイッチに付けます。
流れ止めは、10m位の細いロープを想定し、普段は利用しないので、自動巻取り器に巻いておき、キルスイッチとボート本体に結びます。
自動巻取り器が無ければ、非常時のときに使うわけですから、糸等で束ねて縛っておきます。落水すると流れ止めのロープが引っ張られて糸が切れて出て行きます。
操縦者が落水した場合は、次のとおりの動きとなります。

◎ 操縦者が落水した。
◎ キルスイッチコードが引っ張られ、キルスイッチが働く。
◎ ボートの船外機が停止する。
◎ ボートの残っている推進力と風や潮により、落水した操縦者からドンドンボートが離れて
い きます。
◎ キルスイッチに流れ止めのロープが結んであるため、流れ止めのロープが伸びていきます。
◎ ボートと操縦者が10mくらい離れたところで、流れ止めロープがあるため、停止します。
◎ 操縦者が停止したボートに近づくために、流れ止めロープを引っ張ります。
◎ ボートにたどり着いたら、(その2)で述べたとおり、海からボートに乗込みます。
◎ 必ず、ロープでボートに這い上がるための足場を作ること。
◎ ボートが転覆していれば、船外機側に近いチューブの下に潜り、下から押し上げて、元の
位置に戻します。
◎ 船外機が、もし動かなければ、オールで漕ぐしかないです。ただし、海岸近くでなく、
沖に流されていき、海が大荒れであれば、海上保安庁の「118」に連絡して救助をお願いする。

以上のことを、頭で整理しておき、忘れず対応できるようにしておけば、もし、なんか起きたときにも大丈夫です。

カヌーでも最初に覚えることは、カヌーが転倒しても復元する練習とかするわけです。

一度、ボートも夏に、貴方がライフジャケットを着たまま、海からボートに乗込む練習をすることをお勧めします。
また、”’ライフジャケットを着たまま泳いで見ることをお勧めします。”’





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