ABU Cardinalについて

ABUの自前の開発によるスピニングリールは、１９５５年にABU４４４として完成しました。
しかし、４４４のベブルギアシステムは、１９３５年頃のILLINGWORTH-５からのコピーで、このタイプは、その後、各国の廉価版の標準となります。
１９６０年代半ばにやっとアブ・カーディナル（ABU　CARDINAL）を販売しました。
まず、大きいタイプの６６・７７が１９６５年に販売、４４が１９６９年、もっとも小さな３３は、１９７６年に誕生しました。

ABU４４のワームギアシステムは、スイスRECORD社の改良版です。
フルベームアームは、１９３２年世界で初めて発表したHARDY　ALTEXと同じ技術です。

こうして見ると戦後にも関わらず、技術的には特に目立ったスピニングリールではないようです。
復刻版の４４の写真を掲載しておきます。