イリングワース(Illingworth)は、人の名前です。
現代版スピニングリールの起源、世界初の固定スプールのリールです。
毛織物で有名なイングランドのヨークシャー地方で織物工場などを経営していた裕福な一族の出身者です。
スピン、スピニングは回転や回転するとの意味とともに、糸を紡ぐことも意味します。
糸紡ぎは、回転させて糸を巻きつけます。そして、リールも糸巻きと同意語です。
フィッシングタックルの語源は、繊維産業と切り離せない理由がこのあたりにありそうです。
イリングワース氏のアングラーの魚類資源に対する保護の認識を次のように述べている。
どこの水辺にも多数の成長過程の魚とともに、少数のモンスター級の魚が君臨している。
不気味で骨太な体は、曲がり、頭でっかちとなり、悠々と泳いでいる。
釣り人の誘惑に対しては、経験から本能的な反応を示し、危険に際しては逃げ足が速く、すぐに身を隠す、これらのモンスターはもはや成長せず、繁殖能力もないのに食欲だけは旺盛である。
いつも次なる魚資源である周りにいる小魚達、すなわち子孫達を追い掛け回して食っている。
これらのモンスター達は、ミミズには見向きもしない。ここでミミズを使っても小さな魚の虐殺をするだけだ。
そして、これらのモンスター達は、小さい同族と違い、ライジングの盛期(水生昆虫が羽化する時期)を除くとフライにすら見向きもしない。
大きな獲物にだけ興味を示す習性となり、子魚を追いかけるのだ。
これらのモンスターたちを選別して水辺から釣り上げれば、同族の小魚達は多くが無事に成長して、次の春には盛んにフライを追いかけるだろう。
そのためには、静かにモンスターの興味を引く必要がある。
軽量なタックルによって、細いラインに結ばれた軽量なベイトを正確にキャストしてモンスターの目の前で泳がせることだ。
この方法は澄んだ水辺や浅い水辺で抜群の効果がある。
イリングワースー3とは、Illingworth-3
レシプロケーションの採用により遠投性能は飛躍的に向上、
スピニングリールにとっての盛期の大発明、スプールによるドラッグ機構が初めて取り入れられた。
1913年パテントを取得し、1930年代後半まで生産されている。
まさに、スーパーリールといえるイリングワースー3は、世界中のアンティークタックルコレクターが1台は持ちたいと願うアイテムです。
「ベールアームは世界を回る」より抜粋
ということで、もうすぐ僕の手元に来ます。
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